▼私は参議院の法務委員会に11年所属していました。とはいえ、法廷でのやり取りは別物で、旧統一教会からの「名誉毀損」の提訴は、やはり私たちの弁護団との緻密な打ち合わせが必要で、すでに何回も議論をしています。霊感商法を信者たちがやってきた。そうした一連の行為を警察庁は反社会的だと認定していた。私のなかではいまなお常識であって、それは国会答弁でも、警察庁幹部たちとの会話のなかでも明らかでした。あえていえば、いまさら統一教会の「名誉」が私の小さな発言で「毀損」されるのか。いまでもそう思っています。
▼しかし被告人になったのですから論理的な反論が必要です。名誉毀損の争いは、①公共性=公共の利害に関する事実があること、②公益目的=公益の目的があること、③ 真実性=真実であることの証明があることが問われます。私の発言が①②をクリアしていることは論をまたないでしょう(と思っています)。問題は③です。「真実」であるのか「私が真実であると判断して発言したことに相当性があるのか」が問われます。昨22年末から5人の頼りになる弁護団の議論を聞いていても、争点はここにあります。
▼法律的かつ精緻な反論は弁護団にお任せするとして、私は統一教会の反社会性を法廷で証言するつもりです。信者もふくめどれほど被害者が生まれてきたのか。私が書き、発言してきた言葉の背景には怒りの情念があります。知れば知るほど、事実として教団の歴史的反社会性は明らかです。ある裁判関係者は統一教会の訴状を読んで「レヴェルが低い」と評価しました。そうではあってもこの教団による嫌がらせ裁判を徹底的に闘っていきます。